タル日記その2: はやくオキオキにゃ!(全10回)
さて、二人を起こさなくちゃな。
目を覚ました時に乳丸出しだと姫はショックを受けるだろうから、まず姫の着衣を整えてやりたいんだけど、
姫の胸元に手をやると猫モはどんなに熟睡していても必中クリティカルの蹴撃を繰り出してくるので危険だ。
なんでも、おっぱいレーダーというアビリティを持っていて、お気に入りの胸の危機を察知するのだとか。
こういう時は猫モを先に起こすに限る。
猫モを洗面所へ追いやって、その隙に姫の着衣を整えて起こしてあげるって寸法だ。
猫モに呼びかけながら肩を揺すってやると、むくりと起き上がった。
猫モはパンツを穿いていないくせに、ブラは身に着けていた。
姫のブラともども、裁縫スキルの高い知人に作らせているという補正効果のある就寝用のブラだそうだ。
猫モは稼ぎのほとんどをこういった下着やスキンケア用品につぎ込んでいる。
普段はノーブラに見えてあの道着にも補正効果を施してあるんだそうだ。ほんとかなぁ。
暑がりな上に寝相が悪いので、猫モは寝ながら服を脱ぎ散らかすんだけど、胸にはうるさいだけあってこのブラはめったにはずさない。
そのくせ姫のブラはしょっちゅうめくり上げていて、いくら注意しても猫モはそれを止めようとしない。
猫モに言わせると発育中の胸は適度に開放して揉みほぐしてあげる事も大事なんだそうだ。ほんとかなぁ。
猫モの手を引いて洗面所に連れて行こうとしたら、逆にベッドに引っ張り込まれてしまった。
猫モは「ウマー」とか言ってゴロゴロ喉を鳴らしながらオイラの耳にかぶりついてきた。
やばい。まだ寝ぼけてやがる。
慌てて離れようとしたんだけど、オ、オイラ耳をいじられるとダメなんだ…ち、ちからが抜けて…。
猫モは寝ぼけながら、オイラの耳を夢中になって舐め始めた。
す、すごいエロい舌づかいだ…!
さんざん耳をしゃぶられてから、オイラはやっとの思いで猫モから離れて寝室から逃げ出した。
あの様子じゃ猫モはしばらく寝ぼけたままだろうし、起こすのは難しそうだなぁ…。
と、とりあえず朝食の準備をすることにしよう…。
つづく (NEXT: いきなり赤魔子の危機)