タル日記その3 いきなり赤魔子の危機(全10回)


オイラが朝食の支度をしていると、赤魔子がレンタルハウスへやって来た。
愛人宅で朝食をとらない日は、赤魔子はよくウチへやってくる。
もっとも、目当ては食事じゃなくて姫なんだけど。

赤魔子は朝が弱い上に昨夜飲んだ酒が抜けていないみたいで、かなり機嫌が悪かった。
「なんでアンタ2頭身なのよ」とかわけがわからない事を言いながら絡んできて、うるさくて仕方がない。
しばらく静かにしてもらおうと、オイラは赤魔子の好物のサンドリアグレープを差し出した。
目を輝かせて黙々とグレープを口に運ぶ赤魔子。作戦成功だ。

赤魔子は在郷騎士の家出身だけあって普段は行儀作法にうるさくて気品もあるんだけど、朝方調子の出ない時間帯はだらしのないことこの上ない。
パンツ丸見えの格好で最後の1個の果実を未練がましく口元で転がして
いる。まるで子どもだ。
「パンツ見えてるぞ」と言っても「んー」と生返事しか返ってこない。
聞こえていないのかと思って「酒が抜けないなんて、もう歳だな」とからかったらバイオUが飛んできた。油断できないぜ。

以前はよくウチに泊まりに来ていた赤魔子だけど、寝ている間に姫に悪さをしているのが発覚してからは、オイラは赤魔子を夜間出入り禁止にしたんだ。
それ以来、こうやって食事時に顔を出したりデートに誘ったりといった感じで赤魔子は姫とのスキンシップを図っている。
まぁ、最近は愛人達との関係が充実しているらしくて、赤魔子は姫へ悪さをするのを自粛しているみたいだ。
姫は赤魔子を慕っているようだし、赤魔子が飯時に顔を出すのはオイラも歓迎だ。大勢で食べた方が楽しいしな。

グレープを食べ尽くし、オイラが朝食の支度をしているのをボケ〜っと眺めていた赤魔子だけど、猫モと姫はまだ寝ていると言ったら「じゃあ私が起こしてきてあげる」と寝室へ向かって行った。
オイラはそのまま朝食の準備をしていたんだけど赤魔子が寝室に入ったきり長いこと出てこないので、また悪い病気が出たのかとオイラも寝室へと向かった。
寝室に近づくと、微かに喘ぎ声が聞こえてきた。
赤魔子め、と腹を立てながら寝室に入ると、ちょっと想像していたのとは違う光景が目に飛び込んできた。
喘ぎ声を上げていたのは赤魔子で、どうやら寝ぼけた猫モに蹴り飛ばされて戦闘不能になったらしい。
その動けなくなった赤魔子の胸を、猫モがゴロゴロとノドを鳴らしながら弄んでいた。

姫を見ると、パンツが膝まで下ろされていた。
おそらく胸があらわになった姫の寝姿を見て、赤魔子はガマンできずに襲いかったものの、猫モのおっぱいレーダーに感知されて戦闘不能に追い込まれたみたいだ。
赤魔子は声を振り絞って「み、見てないで助けなさい…!」とか言ってきたけど、胸を触ってるときの猫モを邪魔したらすごく怒ってやばいから放っておくことにした。
まぁ悪さをしようとした報いだしな。

そうこうしている内に姫が目を覚ましそうになったので、オイラは慌てて壺を呼んでスリプルを唱えさせて姫を眠らせた。
なにせ胸は丸出しだわ、パンツは下ろされてるわ、目の前で猫モが赤魔子を押し倒しているわで、こんな状況で姫が目を覚ましたらショックで倒れかねない。
姫を壺に乗せて、オイラは喘ぎ声の響きわたる寝室を後にした。


つづく(NEXT: 豊かな食卓と豊かな尻